閉ざされた世界である医療の世界にオープンイノベーションを興すにはどのようにすれば良いだろうか?

創発とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れることである。 局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成される。そういった創発を興す一つの手法であるハッカソンをご紹介します。

ハッカソンとは、物事をよりよく改善するという「ハック」とマラソンの「ソン」を合わせた造語で、ITの業界などでは広く知られる手法です。主に週末などの限られた時間を使って異業種、異分野のエンジニアやデザイナーまたはアイデアを持った人々が集まり社会的課題を解決するイベントでありコミュニティ文化です。

2010年から福島県で開催されているITの世界から医療を再発明する医療セキュリティハッカソンのケーススタディをご紹介します。そして今後の医療に求められるサービスデザイン及びデザイン思考の観点からの新しい医療の在り方を一緒に考えて見たいと思います。また新しいイノベーションだけではなく、マイナンバー制度や医療情報のクラウド化などの今後の医療におけるセキュリティの重要性が注目を集めています。福島で行われた医療セキュリティハッカソンでは数多くの医療機器やソフトウェアに重大なセキュリティの脆弱性を発見しました。今後の医療におけるセキュリティの考え方などをみなさんと考えてみます。