「糖尿病を手術で治す」と聞くと、なんで内科的疾患の糖尿病に対して外科手術?と思われる方も多いと思います。 減量手術は1960年代から行われ始めて、2000年代になってから腹腔鏡技術の発達により海外では爆発的に普及しました。 手術をするとインスリン注射が必要な重度の糖尿病の方もあっという間に治ってしまうことが多く、糖尿病治療としての手術のあり方が色々な研究を通して検証されるようになりました。 もっとも信頼度が高い研究方法であるランダム化比較試験でも検証され、肥満を伴う糖尿病に対して外科治療の方が内科治療よりも圧倒的に効果があることが証明されています。 いままでの糖尿病治療は様々な薬剤を飲んだり注射したりすることにより“糖尿病をコントロールしてうまく付き合って行く”ことが目的でしたが、手術により糖尿病のない人生を治療の目標とできるようになりました。 世界中で数億人いる糖尿病、手術をその治療オプションに加えることにより、治療のパラダイムシフトが起こりつつあります。