私は今、「一人でも多くの子どもたちを理解して受け止めてあげたい」と思って生きています。教師になり、初めての赴任先は、ある中学校。男子のバスケットボール部の主顧問になりました。その部活には「問題児」「大人を信用しない」「孤独」「見捨てられている」…さまざまな子どもの心の闇を感じる雰囲気が、蔓延していました。そして私は、教育現場の闇に触れ、社会の闇に触れる経験をして、体と心を壊しました。今まで優等生だった私は、「精神疾患」と診断され、絶望しました。心と体が壊れる直前まで、真剣に関わったバスケ部の子どもたちから、たくさんの学びを得ました。その中学校を辞めて5年経ったある日。バスケ部でキャプテンをやっていた19歳の男の子と再会しました。その子が打ち明けた本音に、さまざまなメッセージが隠されていました。当時の子どもたちが感じていたこと、今の人生の糧になっていること、悩む子どもたちに伝えたいと思いました。