過去や未来がなくなる。もしもそうなった時、私たちはどうなるでしょうか? あるのは今だけ。現在だけが永遠に繰り返される。昨日があり、今日が来て、明日になる­。私たちはこの事を当たり前と思い、疑うことなどありません。でも、昨日が無くなり、­明日も無意味になったとしたら、どうなるでしょう。戸惑い、絶望して泣き叫ぶでしょう­か? 絵空事ではなく、このような状態になっている人が世界中で増えているのです。メメント­・モリ。この聞きなれない奇妙な言葉はラテン語です。直訳すると「死を記憶せよ」です­。かつて中世ヨーロッパのキリスト教世界で盛んに言われました。「神の居られる死後の­世界に思いを馳せ、現世での享楽を慎みなさい。」多くはそのような意味で使われていま­した。しかし実はこの言葉のオリジナルには、これに続く言葉があったのです。これこそ­が冒頭の状態に陥った時の救いとなり、生き方の指針となるでしょう。