「障がい者」という言葉から、どのような人を思い浮かべるでしょうか。法律では、精神障がい者・身体障がい者・知的障がい者が定義されています。障がい者788万人のうち精神障がい者は40.6%、そのうちわずか7.6%しか雇用されていないのが現状です。これら三つの障がい者に対し、同じ訓練、同じ雇用のなされていることが背景にあります。まさに社会から“置いてきぼり”なのです。精神障がい者は、病気によって生活能力を失い、服薬等で治療を続ける“患者さん”でもあります。中小企業の現場では、精神障がい者は「仕事の取り組みに波があってね、急に来なくなって大変なんです」などという声も多く聞きます。私は県の保健師として長く勤務し、大半はこころの病気の人たちと歩んできました。この保健医療現場のノウハウを生かし、私たちのNPOでは2年間で6人の方が就職し現在も働いています。こころの病気の人たちに、病気で諦めた多様な能力を生かす仕事を取り戻してほしいのです。